パリには、世界に誇る豪華で歴史のある超５つ星ホテル（パリでは「パラス（宮殿）」レベルという格付けで呼ばれる）がいくつかある。ル・ムーリス（Le Meurice）、フォーシーズンズ・ジョルジュサンク（Four Seasons Hotel George V）、マンダリン・オリエンタル（mandarin Oriental,Paris）、ブリストル（Le Bristol Paris）、それに最近開業したペニンシュラ（Hotel The Peninsula Paris）など錚々たる陣容だ。このいずれ劣らぬゴージャスなホテルに共通するのは、古き良き時代のパリのラグジュアリー。その価値はThe Listも大いに認めるところではあるが、必ずしも私たちの求めているものではない。パラス級の中で私たちが選んだのは、秀逸なル・ロイヤル・モンソー・ラッフルズ（Le Royal Monceau Raffles Pari）。フィリップ・スタルクが手掛けたこの超ラグジュアリーでモダンな傑作ホテルは、オッシュ通りの凱旋門からほど近いところにある。

右岸（セーヌ川の北側）では他に、アジア的要素を取り入れたオテル・ド・ネル（Hotel De Nell）、シャンゼリゼ裏にあり最近改修を終えたばかりのヴェルネ（Hotel Vernet／全50室）、イカした雰囲気を持ち、こぢんまりとしたヒデゥン・ホテル（Hidden Hotel）など。この近辺ではもう一軒、慎ましやかでモダンな５つ星ラグジュアリー、ホテル・マリニャン・シャンゼリゼ（Hotel Marignan Champs-Elysees Paris）が、ジョルジュサンク通りとフォーブル・サントノレ通りに挟まれた閑静な住宅街にひっそりと建つ。

財布に優しいところでは、レストランを兼ねた小規模ホテルのトゥーミュー（Thoumieux）、ソーピィ（ピガール地区の南部）地区にあるセクシーで愉快なホテル・アムール（Hotel Amour）、サンジェルマン・デプレの正統派ホテルであるドービュッソン（D'Aubusson Hotel）あたりが要チェックだ。手頃な宿泊料で昔ながらのパリのラグジュアリー感を求めるなら、人気スポットのヴォージュ広場から少し入ったところにある、魅力的なパヴィヨン・ド・ラ・レーヌ（Le Pavillon De La Reine）が一押し。

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